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2024.12.14

PaSTIの取り組みについて

PaSTIの取り組みについて

PaSTI(コ・イノベーションのための透明性パートナーシップ)は、各国の温室効果ガス(GHG)排出量の測定・報告・検証(MRV)制度の強化を通じて、気候変動対策の透明性向上を目指す国際的なイニシアチブです。政府、自治体、企業などすべてのプレーヤーの取組の可視化(透明性の向上)により、気候変動対策への参画、投資や更なる協力の促進を目指すために、2017年のCOP23において日本が設立しました。特に、ASEAN地域における民間企業や自治体の参画を促進し、低炭素社会の実現を支援しています。

主な活動内容

  1. ワークショップやサイドイベントの開催:COP28(2023年12月、アラブ首長国連邦・ドバイ)では、シンガポールパビリオンにてPaSTI-JAIFプロジェクトのサイドイベントを実施しました。このイベントでは、伊藤環境大臣やフー・シンガポール持続可能性・環境大臣、ASEAN事務局の代表者が参加し、ASEAN地域のGHG排出削減に関するプロジェクトの進捗状況や課題について議論が行われました。また、COP27(2022年10月、エジプト・シャルム・エル・シェイク)でも、ASEAN地域の透明性活動を進めるためのサイドイベントを開催し、各ステークホルダーの立場から透明性向上のための教訓やノウハウを共有しました。
  2. 国際ワークショップの実施:2022年10月には、オンラインでPaSTI国際ワークショップを開催し、GHG排出量報告に関する異なるレベルでの測定手法に焦点を当て、施設レベルのGHG排出量測定・報告システムの設計について情報共有を行いました。このワークショップでは、レベルや目的によって異なるMRVの重要性や、企業レベルのMRVシステムの継続的な運用の必要性が強調されました。
  3. ASEAN地域でのガイドライン策定:PaSTIは、ASEAN地域における施設レベルのGHG排出量測定・報告に関するガイドラインの策定を進めています。COP27では、「施設レベルのGHG排出量測定・報告に関するASEANガイドライン」のセミファイナルバージョンが公開され、今後、パブリックコメントを経て最終版が確定される予定です。
  4. オンラインプラットフォームの開発:ASEAN地域のMRVに関する最新情報を統合・蓄積した「MRV Information Platform for ASEAN Region」を立ち上げ、各国が国内のGHG対策を進める際の支援を目的としています。このプラットフォームは、ASEAN加盟国におけるMRVガイドライン、カーボンプライシング、GHG M&Rに関する自主的な行動などの情報を提供しています。

これらの活動を通じて、PaSTIは各国の透明性向上を支援し、持続可能な低炭素社会の実現に向けた国際的な連携を推進しています。

環境省認定制度脱炭素アドバイザー・アドバンスト資格であるJCNAカーボンニュートラルアドバイザー・アドバンスト資格を運営するJCNAでは、PaSTIで打ち出される各国の方向性に注視し、企業の脱炭素経営における透明性の確保を訴えてまいります。


JCNAでは、環境省認定制度脱炭素アドバイザー・アドバンスト資格であるJCNAカーボンニュートラルアドバイザー・アドバンスト資格の認定を開始しました。 本資格を取得することで、中小企業の脱炭素経営に必要な知識を得ることができます。 資格の詳細へ

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