脱炭素ホットニュース
2025.01.23
第5回脱炭素先行地域で選定された地域について

環境省は2025年1月15日、2030年度までにカーボンニュートラルの実現を目指す「脱炭素先行地域」に選んだ2県14市町へ、選定証を授与しました。第5回で選定された地域の特徴や例を取りまとめました。
- 北海道厚沢部町
- 特徴: 風況の良さを活用した中型風力発電の導入。地元事業者の育成やO&M(運用・保守)研修体制の構築。
- 効果: 雇用拡大や地域経済活性化。地域共生型の再エネモデルとして他地域への展開を目指す。
- 岩手県陸前高田市
- 特徴: 津波被災跡地を活用した営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)。電気保安人材の育成。
- 効果: 再エネ導入と農業振興の両立。地域経済と防災レジリエンスの強化。
- 三重県度会町と周辺町
- 特徴: 6町の広域連携による木質バイオマス発電やEV周遊観光の推進。
- 効果: 地域資源の活用による脱炭素化と雇用創出。地域新電力設立による経済循環。
- 兵庫県神戸市
- 特徴: 災害に強い都市づくりを目指し、BCP(事業継続計画)の策定支援やEVコンテナ内航船の導入。
- 効果: 脱炭素化と医療提供体制の強化。市内施設への再エネ設備の拡大。
- 福岡県福岡市
- 特徴: ペロブスカイト太陽電池を活用した都市型脱炭素モデルの推進。福岡ドームを活用した認知拡大。
- 効果: 都心部での再エネ導入促進と地元事業者の技術向上。
- 長崎県五島市
- 特徴: 洋上風力発電や卒FIT太陽光パネルのリユース促進。地域アグリゲータによる需給調整。
- 効果: 地域全体での再エネ導入促進と送電容量制約の克服。
選定地域の共通点として、地元資源や特性を最大限に活用した再エネ導入、地域経済活性化、人材育成、防災レジリエンスの強化が挙げられます。これらの取組は、地域の課題解決と持続可能な社会の実現に貢献すると期待されています。
環境省認定制度脱炭素アドバイザー・アドバンスト資格であるJCNAカーボンニュートラルアドバイザー・アドバンスト資格を運営するJCNAでは、脱炭素先行地域に選ばれた地域の中小企業とともに地域全体の脱炭素に向けて普及啓発活動や人材育成活動を行ってまいります。
JCNAでは、環境省認定制度脱炭素アドバイザー・アドバンスト資格であるJCNAカーボンニュートラルアドバイザー・アドバンスト資格の認定を開始しました。 本資格を取得することで、中小企業の脱炭素経営に必要な知識を得ることができます。 資格の詳細へ