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2024.01.02

欧州連合理事会が、恒久的な炭素除去、カーボンファーミング、製品内の炭素貯蔵に関するEU認証制度の設立に合意

欧州連合理事会が、恒久的な炭素除去、カーボンファーミング、製品内の炭素貯蔵に関するEU認証制度の設立に合意

2024年11月、欧州連合理事会は、恒久的な炭素除去、カーボンファーミング、製品内の炭素貯蔵に関するEU認証のためのフレームワークを承認しました。この制度は、EUの気候中立目標を達成するため、炭素除去活動の信頼性と透明性を確保し、持続可能な炭素循環を促進することを目的としています。

主なポイント:

  • 認証制度の目的: 炭素除去活動の品質を評価し、信頼性の高い認証を提供することで、気候変動対策の効果を最大化します。
  • 対象となる活動:
    • 恒久的な炭素除去: 大気中のCO₂を直接除去し、地質学的貯留などで長期的に隔離する技術。
    • カーボンファーミング: 農業や林業における土壌や植生を活用した炭素吸収の増加。
    • 製品内の炭素貯蔵: 木材製品や建築材料など、製品内に炭素を固定化する方法。
  • 認証基準: 炭素除去の有効性、持続可能性、長期的な貯蔵の確実性、社会的影響など、多面的な評価基準が設定されます。
  • 実施体制: 各加盟国は、この認証制度を国内で実施する責任を持ち、適切な監督と報告を行います。
  • 市場への影響: この認証制度により、炭素除去活動の市場が活性化し、企業や投資家が信頼性の高いプロジェクトに参加しやすくなります。

この合意は、EUのグリーンディール政策の一環として、2050年までのカーボンニュートラル達成に向けた重要なステップとなります。今後、具体的な実施細則や技術的ガイドラインが策定され、各国での実施が進められる予定です。

環境省認定制度脱炭素アドバイザー・アドバンスト資格であるJCNAカーボンニュートラルアドバイザー・アドバンスト資格を運営するJCNAでは、このEUの動きはCCUSの推進のための大きな一歩だと考えています。今後日本でも同様の制度ができると考えられ、引き続き注視してまいります。


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